クロニクル

スペイン国王杯:アトレティコ・マドリード - セビージャ(2-0)

セビージャは勝利を信じ、カップを手にしました。カペルが早い時間帯にゴールを決め、その後、シーソーゲームになりましたが、最後はナバスが試合を決めました。

Celebración Copa del Rey 2010

SFCのリスペクト。決勝前、セビジスタの中に隠れた偉大な言葉。現在のセビージャをさらに高いところに押し上げます。偉大なスローガン、このタイミング。セビージャは過小評価されていたのかもしれない、試合前に評価が下っていたのかもしれない、このチームが王者の風格を持っていることは忘れられていたのかもしれない。でも、ボールがピッチの上を転がり、試合になった時、試合前の評価も期待も価値を持たない。ピッチの上の22人の実力が結果を左右します。実力、責任感、チームワーク、確信。最強と思われたアトレティコをセビージャが破りました。サッカーの偉大さ。最後は常にボールが正義。

カンプ・ノウ、ほぼ100000人の緊張と興奮、最高の環境。究極のシーソーゲームで、ハンブルグでUEFAを勝ち取ったチーム対ドイツでタイトルを手にしてきたチームの対戦。たぶん、もっとも興奮に包まれた国王杯決勝。ここ数年、ライバル関係にある2チーム。これらの要素が加わり、偉大な試合の幕が上がりました。

Afición Sevilla Camp Nou Copa del Rey 2010
Capel celebra el gol Copa del Rey 2010
Equipos jugadores de la Copa del Rey 2010
Kanoute en jugada Copa del Rey 2010
Equipo titular de la Copa del Rey 2010
Palop alza Copa del Rey 2010

最初はセビージャの攻撃。セビージャの動きが軽く、ゲームの主役となりました。特にナバスがサイドから軽快に攻撃。開始5分、サイドからボールを入れるもカヌーテがシュートに力が入りすぎ、ゴールは奪えませんでした。次のプレー、再びナバスが攻撃。アトレティコのディフェンダーが弾いたボールが中央へ。ティアゴをかわし、カペルの左足が炸裂。ゴラッソ。

効果的なプレッシャー

最高のスタート。セビージャはリードしながらも気持ちを緩めませんでした。一方、アトレティコもゴール直後、セビージャを苦しめました。開始10分、2度にわたってスキラッチがアトレティコの攻撃を阻止。一時的な攻撃で、アルバレス監督のチームはカヌーテから始まる効果的なプレッシャーと、ゾコラがアトレティコのダブルボランチを苦しめました。セビージャは緊張とは無縁にプレーできたことが利点となり、ボールをコントロールし、ウイングのレナトもディフェンスのフォローを怠りませんでした。カンプ・ノウに掲げられた応援幕は希望の光となりました。

ハーフタイム前、緊張感のある試合に好機が訪れました。ネグレドが絶妙なフリーキック、ペレアを慌てさせた。後半も試合開始同様、セビージャが試合をコントロール。セビージャが確実にゲームを支配し、アトレティコはセビージャのプレッシャーから逃れることができませんでした。後半15分、カヌーテがネグレドにヒールパス。ネグレドはデ・ヘアと1対1になるも、ゴールを奪うことができませんでした。

セビージャ選手は緊張には程遠く、常にボールを支配

試合展開通り、セビージャが試合を決めるゴールが訪れました。ボールを確実に奪い、ディフェンスを固め。ラウル・ガルシアとフラードが攻撃を仕掛け。前半から警告をもらっているルナもレジェスの攻撃を恐れませんでした。ディフェンスラインを超えられた際はパロップが待ち構えていました。

時間は刻々と過ぎ、終盤、ナバスは走ることを止めず、ルーズボールを奪うと、デ・ヘアにシュートを放ち、セビージャの2点目を決めました。ゴラッソ、これぞゴラッソ、試合開始からゲームを試合したセビージャ。最後の数分は儀式のようなもの。カップは正当にセビージャの手に。試合はアトレティコに振り向きませんでした。終始、セビージャがアトレティコを上回る展開となりました。セビージャは力強い姿と王者の風格を示しました。

カップ戦の勝利は、歴史的なシーズンを飾るものとなりました。勝利のためにはプレーすることが大事で、勝利を高々と宣言することではありません。2002年5月にスタートしたホセ・マリア・デル・ニド会長の仕事は8年を数え、彼は名前を売ることはなく、常にクラブの盾、旗、サポーターのために尽くしています。セビージャの下部組織が重要なネルビオンの活動となっていますが、ルナがプレーし、カペルとナバスがシュートを決め、下部組織出身の選手が活躍中。このように強さは外ではなく、ピッチの中で示すもの。パロップがアントニオ・プエルタの背番号と名前と共にカップを掲げました。ホセ・マリア・デル・ニド会長の仕事が成長を促します。

試合記録

0. アトレティコ・マドリード: デ・ヘア、ウイファルシ、ペレア、ドミンゲス、アントニオ・ロペス、レジェス、アスンソン(ラウル・ガルシア、59分)、ティアゴ、シモン(フラード、59分)、アグエロ、フォルラン

 

2. セビージャFC: パロップ、コンコ、スキラッチ、エスクデ、ルナ、レナト、ゾコラ、ヘスス・ナバス、カペル(ペロッティ、87分)、ネグレド(ロマリック、60分)、カヌーテ

 

得点: 0-1 25分 ルイス・ファビアーノ, 0-2 78分、マレスカ

 

審判: メフト・ゴンザレス(アストゥリアス協会)警告:レナト(6分)、ルナ(35分)、スキラッチ(62分)、ウイファルシ(70分)、カヌーテ(84分)、パロップ(86分)

 

記録: スペイン国王杯2009/2010決勝、カンプ・ノウスタジアム(バルセロナ)、2010年5月19日。観衆:93000人35000人以上のセビジスタがスタジアムへ。